新潟県白根市で毎年行われる白根大凧合戦は、文字通り大凧を空中で戦わせる世界最大スケールの大凧合戦です。
信濃川の支流「中ノ口川」(幅約80m)の両岸から大凧(畳24畳分)を揚げ、空中で絡ませ、相手の凧綱が切れるまで引き合うのが特徴です。
300年近くの歴史を誇り、新潟県の無形民俗文化財に指定されています。
この記事では、観戦に役立つ新潟県白根大凧合戦2023の歴史・ルール・開催場所などを徹底解説します。
白根大凧合戦の歴史
白根大凧合戦は300年近くの歴史があります。
江戸時代の中頃・元文2年(1737年)、白根の人々が殿様(藩主)より拝領した凧を揚げたところ、対岸の西白根の家屋に落下して屋根を損壊、これに怒った西白根の住人が更に大きな凧を作り、白根にわざと落として屋根を壊して仕返しをした、というのが大凧合戦の始まりとされています。
その後、長い間明確なルールはなかったそうですが、明治44年(1911)にレルヒ少佐(日本に初めてスキーを紹介した人)が凧合戦の観戦の際、「これこそ日本古来の武士道的合戦」と感激され、優勝旗を寄贈しました。
これを機に白根凧合戦協会が設立され、優勝制度のルールや勝敗の審判などが定められたそうです。
白根大凧合戦のルール
基本的には、中之口川をはさんで両岸から大凧を揚げ、綱を絡ませ、綱が切れるまで引き合い勝敗を決めます。
まずは東軍(白根側)の大凧を先に揚げ、中之口川の中ほどに低く位置させます。
その後西軍(西白根側)の大凧を揚げ、高く舞い上がらせた後、真っ逆さまに川面に突き刺さるように落下させ、東軍の大凧と絡み合うようにします。
絡み合った後は綱が切れるまで引き合い、切れてしまったほうが負けとなります。
制限時間内で綱が切れなかった場合は引き分けとなり、両方が0.5勝ずつを分け合います。
また、綱を引き合う前に凧が離れた場合は「ナキワカレ」と言い、勝負は認められません。
最終的に開催期間中の通算成績で順位を決めます。
過去の白根大凧合戦
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白根大凧合戦2023の基本情報
開催期間
2023年6月1日(木)~6月5日(月)
開催時間
13時~18時
※最終日13時~17時30分
住所
新潟県新潟市南区白根・西白根(中ノ口川堤防凧合戦会場)
アクセス
●JR上越新幹線「燕三条駅」より車で30分
●北陸自動車道「三条燕IC」より車で30分
●北陸自動車道「巻潟東IC」より車で15分
駐車場
●普通車:2,000台
●大型車:4台
問い合わせ先
新潟市南区観光協会
電話:025-373-4181
FAX番号:025-373-4199
まとめ
畳24畳分の大凧が大空に舞う白根大凧合戦は、綱が絡み合い引き合う勇壮な戦いが最大の魅力です。
300年の伝統に思いを馳せながら、大凧同士の合戦に没入してみるのはいかがでしょうか?
とても楽しいこと間違いなしですよ(^^)